【腰痛とは?】

日本整形外科学会によると、腰痛は「腰部を主とした痛み、あるいは張り・こわばり感などの不快感がある状態」とされています

腰痛は症状の続く期間により以下に分類されます

 

・急性腰痛

痛みを感じ始めてから4週間以内の腰痛

 

・亜急性腰痛

痛みを感じてから4週以上3か月未満の腰痛

 

・慢性腰痛

痛みを感じてから3ヶ月以上継続する腰痛

【腰痛の有病率】

日本における腰痛の生涯有病率は約83%と報告されており、特に高齢女性ではその割合が高くなっています。70歳以上の女性では約35%が腰痛を訴えており、年齢とともに増加傾向にあります

厚生労働省の国民生活基礎調査(平成 28年度)の結果、腰痛は、男性第1位、女性第2位と常位になっています

【腰痛の原因】

腰痛の原因は本当に様々です

概ね一般的には下記のようなことが言われています

 

1.変形性脊椎症

加齢に伴う脊椎の変性が最も一般的な原因であり、特に高齢者では68%がこの疾患によるものと報告されています 

脊柱管狭窄症や脊柱圧迫骨折等が原因の変形性脊椎症も多く臨床で認められます

 

2.骨粗鬆症等による不良姿勢

骨密度の低下により脊椎の圧迫骨折が起こりやすくなり、結果として腰痛の原因となります

 

3.筋力低下(サルコペニア)

体幹筋や下肢筋の筋力低下が姿勢の維持を困難にし、腰部への負担を増加させます

 

4.心理社会的要因

うつ症状やストレス、社会的孤立などが腰痛の発症や慢性化に影響を与えることが示されています 

近年の最新論文では心理社会的要因と痛みについての報告が多くなっています

 

その他、多くはありませんが、薬の副作用や疾病(癌等)が原因の腰背部痛や、いつの間にか骨折と言われる腰椎圧迫骨折もあります。

他にも、側弯症や学生の方ですと腰椎分離症や腰椎すべり症等が原因の変形等も腰痛を引き起こします

腰痛と言っても様々な原因や症状がありますので、細かく評価させていただきながら進めていく形となります

 

【腰痛を引き起こす疾病一覧】

【非特異的腰痛】

上記のように「原因がはっきりしている腰痛」もあれば「原因がはっきりしない腰痛」もあります

原因がはっきりしない腰痛のことを【非特異的腰痛】と呼びます

 

非特異的腰痛とは、明確な構造的異常や特定の疾患が確認できない腰痛を指し、腰痛全体の約85~90%を占めるとされています。

実は腰痛の中のほとんどのものは、非特異的腰痛に分類されるものになります

 

2025年の最新研究では、非特異的腰痛の発症や持続には身体的要因だけでなく、心理社会的要因も大きく関与していることが示されています

 

非特異的腰痛の原因と言われているが以下となります

広範な多部位の疼痛

身体機能の低下

身体化傾向

高い疼痛強度

長期間の疼痛持続

重度のうつ病や不安

過去の腰痛発作の経験

不適切な対処戦略(例:無力感や他者への過度な依存)

腰痛に対する否定的な認知や感情

 

これらの要因は、腰痛の持続や再発に影響を及ぼす可能性があるため、治療においては身体的アプローチだけでなく、心理的サポートも重要とされています

 

整体の適応になる症状も多々ありますので、整形外科では異常は見当たらなかったけれど、慢性的に腰痛を感じている場合は是非一度ご相談くださいませ

 

【腰痛の理由】なぜ痛みが続くのか?

腰痛が慢性化しやすい理由として、座る生活や運動不足等が言われています大まかには以下の理由が言われています

 

身体機能の低下

加齢に伴う筋力や柔軟性の低下が、腰部への負担を増加させます

 

活動量の減少

痛みにより活動が制限され、さらに筋力低下を招く悪循環が生じます

 

心理的要因

痛みに対する不安や恐怖が、痛みの感受性を高め、慢性化を促進します

 

親族や友人を亡くされた後に痛みだしたというお話しをされる方が少なくありません

このように様々な観点から腰痛を理解していく必要があります

 

【整体院あおりはが実施する腰痛へのアプローチ】

整体の効果としては、筋肉の緊張緩和、関節の可動域改善、血行促進等が挙げられますが、多くの場合、結果として『筋肉が働きやすくなる』ことを目指していきます

前述させていただいた通り、腰痛の原因は様々あり、〇〇をすれば改善、〇〇で良くなります!等とは口が裂けても言えません。あおりはスタッフは病院での勤務経験もありますので、レントゲンやMRI等も含めて考察してきましたので、一撃で改善!必ず治しますとは断言できません。特に変形が原因での腰痛や腰椎椎間板ヘルニアが原因での神経痛、癌等の疾病が原因での腰痛等が疑われる場合は病院受診をお勧めする場合もございます。

より個別の対応が腰痛では特に必要になりますので、しっかりとご説明をさせて頂きながら進めさせていただきます。

 

以下はあくまで一例ですが、アプローチの方法としてご紹介させていただきます

1.皮下組織(筋膜や皮神経、皮膚等)、関節包内運動等の動きを向上させる介入

背部、腰部、股関節周囲の筋肉に対し、動きを促し、柔軟性と血流の改善を目的とします

 

2.体幹安定化のトレーニング

腹筋(腹横筋や腹斜筋等)、背筋(腰部多裂筋等)等インナーマッスルの収縮促し、腰椎の安定化を目的とします

 

3.骨盤周囲の関節(肋椎関節、椎間関節、仙腸関節、股関節等)の動きを促す

骨盤の傾きや動きの鈍さに対してストレッチを行い、腰部の安定化を目的とします

 

4.立位での体幹進展(腰部、胸部)

腰痛の原因や姿勢により、腰部を伸ばすのか、胸部を伸ばすのかのアドバイスをさせて頂き、可動性の向上を目的とします

*最新論文でも有効性が高いと言われています

 

5.足部のアライメント調整(足の可動性向上)

巻き爪・偏平足・外反母趾がある場合、重心の崩れがありますので、それらにアプローチし、歩行や立ち上がり、生活動作時の腰部の負担軽減を目的とします

 

【まとめ】

長文になりましたが、腰が痛いと一言で言っても、様々な原因が考えられ、〇〇すれば治るということはありません

今のお身体の状態をしっかりと評価させていただき、痛みが軽減、消失するように援助できればと考えております

初回は1000円でご利用いただけますので、是非ご検討くださいませ