利用者重症度・処置内容について

　2024年3月1日現在、青葉リハ訪問看護ステーションでは以下のような疾患をお持ちの利用者様にご利用いただいております。

現状の利用者様においては緊急性が高い方は少なく、服薬管理、体調管理を含む日常生活の介助を実施しています。

寝たきり度

　訪問看護をご利用頂く際に担当医師より訪問看護指示書の作成をご依頼します。指示書の中に、高齢者の日常生活自立度（寝たきり度）をチェックする項目があります。その内訳は以下のようになります。

青葉リハ訪問看護ステーション利用者の寝たきり度内訳は以下の通りとなっています

①A2

外出頻度が少なく、日中も寝たり起きたりの生活

②A1

介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活

③自立

④J2

隣近所なら外出する

④B1

車いすに移乗し、食事、排せつはベッドから離れて行う

青葉リハ訪問看護ステーションの利用者重症度については、全国平均と比べるとAが高く、B、Cは少なく、全体的には寝たきり度が低い傾向にある利用者が多い傾向となっています。

利用者が有している疾患一覧

 新生物、悪性新生物

・食道癌

・直腸癌術後

・乳癌

 ・多発性脳腫瘍

神経疾患

・脊髄小脳変性症

・パーキンソン病

・多系統萎縮症

・てんかん

・脳梗塞

・脳出血

・クモ膜下出血

・ラクナ梗塞

・アルツハイマー型認知症

筋骨格系及び結合組織の疾患

 ・中心性頚髄損傷（ADLは自立）

・変形性膝関節症、変形性股関節症

・関節リウマチ

・腰椎破裂骨折

・腰椎椎間板ヘルニア

・腰部脊柱管狭窄症

・腰椎圧迫骨折

・頚椎症性脊髄症

・大腿骨頚部骨折

・大腿骨転子部骨折

・坐骨骨折

循環器疾患

・狭心症

・陳旧性心筋梗塞

・大動脈弁狭窄症

・心不全

・解離性大動脈術後

・僧帽弁形成術後

 内科疾患

・糖尿病

・高血圧

・高脂血症

・糖尿病

呼吸器疾患

・間質性肺炎

・気管支拡張症

・慢性呼吸不全

腎尿路生殖器系の疾患

・前立腺肥大

・神経因性膀胱

精神及び行動の障害 

・統合失調症

・うつ病

その他

・認知症

・骨粗鬆症

・廃用症候群

図：訪問看護ステーションの利用者の傷病分類（全国規模）と青葉リハ訪問看護ステーションの傷病分類の比較

　上記が厚生労働省がだしている、訪問看護ステーションを利用されている方の疾病分類になります（全国規模）

　右の図が青葉リハ訪問看護ステーションの内訳です。比べると、青葉リハ訪問看護ステーションでは循環器の疾患の方もいらっしゃいますが、筋骨格系の疾患や神経系の方の方が多い傾向にあります。

　看護とリハビリが共同して介入している利用者も多くいるため、このような結果となったと考えられます。

処置内容について

2023年度のターミナルケアは全4件となっております

青葉リハ訪問看護ステーション利用者の処置内容として、昨年は以下５種類の処置が中心でした。

①尿道カテーテル管理

②人工肛門の管理

③褥瘡の処置

④在宅酸素療法（HOT）中の管理

⑤必要に応じて皮下注射による点滴（ごくまれに静脈注射）

＊昨年は中心静脈栄養の方の管理もありました 

図：要介護度別の訪問看護の実施状況（全国規模）

　全国規模の訪問看護では介護度により異なりますが、以下の５つが介入の中心となっています。

①病状観察

②排泄援助

③身体の清潔保持の管理・援助

④家族等の介助指導・支援

⑤その他のリハビリテーション

　青葉リハ訪問看護ステーションの訪問看護では以下の介入が中心となっております。

①病状観察

②排泄援助

③身体の清潔保持の管理・援助（入浴介助や爪切り）

④家族等の介助指導支援

　リハビリテーションは専門職種が中心に実施し、訪問看護ではその他食事の支援等も実施しております

図：訪問看護の医療処置にかかる看護内用（全国規模）

全国規模の訪問看護の処置内容では、以下の３つが訪問看護における処置の中心となっています。

①浣腸・摘便

②褥瘡の予防

③服薬管理・点眼等の実施

青葉リハ訪問看護ステーションでも、おおよそ同じ処置が中心です。

その他の処置として

・尿道カテーテル管理

・人工肛門の管理

・褥瘡の予防の処置

・在宅酸素療法（HOT）中の管理

・必要に応じて皮下注射による点滴（ごくまれに静脈注射）

＊昨年は中心静脈栄養の方の管理もありました 

その他ターミナルケアについては昨年（2023年1月～12月）の期間で4件のお看取りを実施しました