【股関節痛とは?】

股関節痛は、特に高齢の女性に多く見られる症状です。

歩行や立ち上がり、階段の昇降など日常生活に支障をきたすことがあります。

その原因や対処法を理解することで、予防や改善が可能です。

 

【股関節痛の主な原因】

変形性股関節症

加齢や過度な負荷により関節軟骨がすり減り、骨同士が接触して痛みを生します

 

関節リウマチ

自己免疫反応により関節の炎症が起こり、痛みや変形を引き起こします

 

骨粗鬆症

骨密度の低下により骨が脆くなり、微細な骨折や変形が痛みの原因となります

 

筋力低下

特に中臀筋や大腿四頭筋の筋力低下が股関節への負担を増加させ、痛みを誘発します

 

長時間の不良姿勢

骨盤の傾きや足の長さの違いなどが股関節に不均等な負荷をかけ、痛みを生じさせます

 

【股関節痛が起こる理由】

股関節は体重を支える重要な関節であり、日常生活で頻繁に使用されます。

加齢や運動不足により関節周囲の筋肉や靭帯が弱くなると、関節への負担が増し、痛みが生じやすくなります。

また、女性は男性に比べて骨密度が低く、骨粗鬆症のリスクが高いため、股関節痛を感じやすい傾向があります。

他にも股関節が生まれつき緩い傾向にある方や過度な内またの方等も同様に股関節痛を生じやすいといえます。

立ち上がる際、ご自身で膝を見てみてください。

お尻が椅子から離れる際、膝が近づいてくる立ち上がりをしている場合、股関節痛を訴えている方に共通してみられる動き方になります。

 

【整体院あおりはのアプローチ方法】

大前提として〇〇すれば改善します。という事はありません。

痛みについてのあおりはの考え方はこちらになります。

 

その方々の痛みの原因やその状況、痛みの部位、動作等によって微調整しながら進めていきます。

概ね以下の流れでアプローチしていく形が多い傾向なのでご紹介します。

 

1.骨盤~脊柱に対するアプローチ

骨盤の動きや脊柱の動きを促し、股関節への負担を軽減します。特に骨盤の傾きが強い(丸まっている、反り腰等)がある場合、股関節に不均等な力がかかりやすくなるため、動きを良くすることが重要です

 

2.筋力強化

中臀筋や大腿四頭筋など、股関節を支える筋肉の強化を図ります

これにより、関節への負担を分散し、痛みの軽減が期待できます

 

3.姿勢のアドバイス

正しい立ち方や歩き方のアドバイスをさせて頂きます

日常生活での股関節への負担を減らす目的で普段の行動や仕事等の姿勢についてお伝えさせていただきます

 

詳細はお問い合わせいただければと思いますが、あくまでお身体や動作を拝見させて頂かないと詳細なことはわかりません。

初回は1000円になりますので、お気軽に体験がてらご利用をご検討頂ければ幸いです

 

【股関節痛に対する最新論文】

2024年以降に発表された最新の研究では、股関節痛に関する理解が深まり、特に高齢女性に多い変形性股関節症(OA)に焦点を当てた新たな知見が得られています

以下に、主な研究成果をまとめました

 

筋力と神経制御の関係

2024年10月の研究によると、股関節OA患者は筋力があっても筋肉を効率的に活性化できないことが示されました

これは神経制御の問題が痛みや機能障害に影響を与えている可能性を示唆しています

 

MRIによる股関節以上と痛みの関連

2024年のシステマティックレビューでは、MRIで検出される股関節の異常(軟骨欠損、骨髄病変、骨棘など)が股関節痛と関連していることが明らかになりました。これにより、画像診断と痛みの関連性がより明確になっています

 

非侵襲的光学技術による股関節インピンジメントの分析

2024年9月の研究では、ラベルフリーの光学分光技術(LIBS、ラマン分光、拡散反射分光)を組み合わせて、股関節インピンジメント(FAI)の組織分析が行われました。これにより、FAIの生化学的経路モデルが構築され、病態理解が進んでいます

 

中殿筋と小殿筋の役割

2025年1月の研究では、中臀筋と小臀筋が股関節の回旋および牽引安定性に重要な役割を果たすことが示されました。これらの筋肉の機能低下は、股関節の不安定性や痛みに寄与する可能性があります

 

喫煙と身体活動の影響

2024年の疫学研究では、重度の股関節痛が喫煙と関連していることが示されました。また、身体活動量の低下が股関節の異常と関連していることも明らかになりました。これらの生活習慣要因が股関節痛に影響を与える可能性があります

 

まとめ

最新の研究では、股関節痛の原因が単なる構造的な問題だけでなく、神経制御、筋機能、生活習慣など多岐にわたることが示されています

整体院あおりはでは、これらの要因を総合的に評価し、個々の患者に適したアプローチを検討することとしています

 

 

【参考論文】

ScienceDaily. "Hip osteoarthritis: Head gets in the way of recovery, study suggests." 2024年10月8日.

PubMed Central. "The relationship between MRI-detected hip abnormalities and hip pain." 2024年2月.

arXiv. "Remote Analysis of Femoroacetabular Impingement by a triade of label-free optical spectroscopy techniques." 2024年9月4日.

Dr. Alison Grimaldi. "Contribution of hip abductor muscles to hip joint stability." 2025年1月. 

Nature. "Insights into Hip pain using Hip X-ray: Epidemiological study of ...". 2024年8月.